Docker入門:インストールから基本コマンドまで
Dockerはコンテナ仮想化技術を利用して、アプリケーションの開発・デプロイ・実行を効率化するためのツールです。Dockerを使用することで、簡単にアプリケーションの環境構築や配布が行えるようになり、開発者やシステムエンジニアにとって欠かせないツールの一つとなっています。
本記事では、UbuntuにDockerをインストールする方法と、基本的な使い方を解説します。
実行環境
- Ubuntu 20.04.3 LTS (WSL2)
Dockerのインストール
- 必要なパッケージをインストールする
- Docker の GPG 公開鍵をインストールする
- Dockerのrepositoryを追加する
- apt を再度更新する
- Dockerをインストールする
参考
Dockerの起動と停止
Dockerの起動
Dockerの停止
Dockerのサービス稼働情報を取得する
ユーザにDocker実行権限を追加する
Docker
コマンド実行時にsudo
を入力しなくてよくなるよう、設定します。
コマンド実行後、設定が反映されていない場合はUbuntuを再起動します。
イメージとコンテナについて
Dockerにはイメージとコンテナという2つの概念があります。
イメージ
アプリケーションやその実行環境を定義する静的なファイルの集合です。Dockerfileというファイルを用いてイメージをビルドすることができます。イメージはレジストリに保存され、公開レジストリの「Docker Hub」では様々なイメージを取得できます。
コンテナ
イメージを実行するランタイム環境です。コンテナは、Dockerエンジンによって作成・管理されます。コンテナは、ホストシステムとは別の独立した環境を提供します。そして、複数のコンテナを組み合わせることで、マイクロサービスアーキテクチャを実現することもできます。
コンテナを動かしてみる
docker run hello-world
とコマンドを入力し、公開されているhello-worldイメージを使ったコンテナの起動を確認します。
以下は、コマンドの実行とその結果です。
イメージとコンテナの確認
イメージの確認
実行中のコンテナの確認
停止中も含めたコンテナの確認
コンテナの物理的な場所は/var/lib/docker/containers
イメージとコンテナの削除
イメージを利用しているコンテナ→イメージの順で削除を行います。
コンテナの削除
[コンテナID]は前方一致で特定できればOKなので、先頭数文字でも構いません。