WSLをアップグレード!WSL2への切り替え方法

Windows Subsystem for Linux (WSL) は、Windows10 上で Linux を実行するための機能です。WSLには、初期のバージョンとWSL2がありますが、WSL2では、より高速でより安定したLinux環境を実現することができます。この記事では、WSLをWSL2にアップグレードする方法を解説します。(今は、新規でWSLをインストールすると、WSL2になるのかな?)
Dockerを使おうとすると、WSL2が必要ですし、WSL2が必要なケースというのも増えてくるでしょうね。

事前準備

Linux 用 Windows サブシステムを有効にする

WSLが動いているなら、おそらく有効になっていると思います。

  1. 管理者としてWindows PowerShellを起動する
  2. 次のコマンドを実行する
    Enable-WindowsOptionalFeature -online -featurename Microsoft-Windows-Subsystem-Linux
    

    または

    dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
    
  3. Windowsを再起動する(シャットダウンからの起動では駄目です)

仮想マシンの機能を有効にする

WSLだと、この機能が無効になっている可能性があります。

  1. 管理者としてWindows PowerShellを起動する
  2. 次のコマンドを実行する
    Enable-WindowsOptionalFeature -online -featurename VirtualMachinePlatform
    

    または

    dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
    
  3. Windowsを再起動する(シャットダウンからの起動では駄目です)

上記の設定は、次のGUIで項目をチェックすることでも設定可能です。

  1. 設定>アプリ>アプリと機能>関連設定>プログラムと機能
  2. Windows の機能の有効化または無効化
    • Linux 用 Windows サブシステム
    • 仮想マシン プラットフォーム
    WSL2

Linux カーネル更新プログラム パッケージをインストールする

公式を参考にインストールします。

CUIでの設定確認

管理者としてWindows PowerShellを起動して、次のコマンドを実行します。表示されるStateで今の状態を確認できます。

Linux 用 Windows サブシステムが有効かどうかを確認する

Get-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux

仮想マシンの機能が有効かどうかを確認する

Get-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName VirtualMachinePlatform

WSL2へ更新

インストールされている Linux ディストリビューションを一覧表示する。

wsl -l -v

次のように表示された場合は、WSL(WSL1)です。

  NAME      STATE           VERSION
* Ubuntu    Stopped         1

Linux ディストリビューションがインストールされていない場合

次のコマンド(新しい Linux ディストリビューションをインストールするときに既定のバージョンを WSL2 に設定)を実行後、Linux ディストリビューションをインストールします。

wsl --set-default-version 2

インストールされているLinux ディストリビューションを WSL2 にする

次のコマンドを実行し、既存のWSL1 Linux ディストリビューション を WSL2 にします。

wsl --set-version Ubuntu 2

結構時間がかかります。

参考

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