Gitブランチの管理をスムーズにするコマンド集
Gitのブランチコマンドは、複数のバージョンを管理する際に非常に重要な役割を果たします。このコマンドを使うことで、プロジェクトの進行状況に合わせて独立したブランチを作成し、変更履歴を管理することができます。
本記事では、Gitのブランチコマンドについて、基本操作を中心に紹介します。
ブランチ一覧を確認する
git branch -a
ブランチを作成する
git branch <ブランチ名>
カレントのブランチを切り替える
git checkout <ブランチ名>
または
git switch <ブランチ名>
ブランチの作成と切り替えを同時に行う
git checkout -b <ブランチ名>
または
git switch -c <ブランチ名>
ブランチを削除する
git branch -d <ブランチ名>
上記では削除するブランチに未マージのコミットがある場合は削除できません。未マージのコミットを無視して強制的に削除する場合はコマンドを次のようにします。
git branch -D <ブランチ名>
ブランチ名を変更する
ブランチ1の名前をブランチ2に変更する
- ブランチ2があれば失敗する
git branch -m <ブランチ1> <ブランチ2>
- ブランチ2があれば削除して新しく作成する
git branch -M <ブランチ1> <ブランチ2>
カレント(現在)のブランチ名を変更する
git branch -M <新しいブランチ名>
別のブランチからコミットを取り込む
git cherry-pick <コミットID>
コミットIDはgit logコマンドなどで確認できるハッシュ値(先頭7文字程度)です。
コンフリクト発生時
コンフリクト発生時は次のような手順で解消作業を行います。
- マージ作業を行う
- 対象ファイルをgit addコマンドやgit rmコマンドなどでステージングする
- 次のコマンドを実行し、cherry-pickを継続する
git cherry-pick --continue
cherry-pickの取り消し
コンフリクト発生時にcherry-pickを取り消したい場合は次のコマンドを実行する。
git cherry-pick --abort